腰痛と自律神経の関係性と自分で行えるセルフケア

腰痛でお悩みの方でストレッチや筋トレをしても効果が感じられない、マッサージを行うも一時的効果しか得られない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

こういう時に、原因が分からず、漠然とした不安を抱えたりするものだと思います。

本記事では、ストレッチや筋トレで改善しない腰痛でお悩みの方に、新たな視点として自律神経との関係性について整形外科で12年勤務した医療系国家資格者が解説していきます

記事の監修者

瓜生 ミツル

国家資格:柔道整復師

2006年:堺整形外科アルバイト勤務

2011年堺整形外科医院福岡スポーツクリニック入職

2017年整骨院開業

2023年から自律神経の施術を取り入れた整骨院を経営

整形外科勤務時代、学術発表を積極的に行ってきました。

腰痛とは

腰痛と言ってもいろいろな症状に大別できますが、現在米国の大学で家庭医の教授を務めるリチャード・A・デオ医師が1992年に発表した論文に基づくデータより、特異的腰痛と非特異的腰痛に分類した場合。

特異的腰痛とは、医師の診察および画像検査(レントゲン検査・MRI検査・CT検査)などで原因が特定できる腰痛を特異的腰痛

原因が特定できない腰痛を非特異的腰痛と大別されます。

特異的腰痛には、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、脊椎分離すべり症などがあり、明確な所見から病名がつけられます。一方、非特異的腰痛は、怪我や筋肉の緊張、悪い姿勢、ストレスなどによって引き起こされる可能性があり、MRIなどの画像診断を行っても痛みの原因を特定することは困難です。

非特異的腰痛は腰痛患者全体の約85%を占めると言われており、患者によって症状が多いため、有効な治療法の確立が難しく慢性化する傾向があります。再発率は発症1年以内で60~90%と高くなっています。

今回は非特異的腰痛に関して自律神経との関係性を説いていきます

腰痛と自律神経

多くの非特異的腰痛は、筋緊張由来の症状が認められます。

筋肉が緊張することで、血管が圧迫され、血流が悪くなり、疲労物質が蓄積、炎症による痛みが発生するという機序です。

血流をコントロールしているのは、実は自律神経です。

運動をしていないが、交感神経が過剰に興奮している場合、血管は収縮し筋緊張は強くなります。

この場合、筋肉内に血流届きにくくなります。

そうすると上記図のように筋肉内が血流が乏しく、疲労物質が蓄積し、炎症による痛みが発生すると考えられます。

自律神経のバランスをとるには

自律神経のバランスをとるには、リラックスの神経である副交感神経の活性化が必要です。

副交感神経を高める方法として、

昼寝(20分以内)

日中交感神経が過剰に働いている場合、なかなかリラックスできません。

その為、休憩時間に20分以内の仮眠をとることで、リラックスに体が傾いてくれます。

また、なかなか仮眠が取れない方に関しては、落ち着いた場所に移動し、目を閉じるだけでも一定の効果は得られます。

深呼吸

交感神経が優位になるとどうしても呼吸が浅くなり、呼吸数も増えていきます。

深呼吸をすることで、呼吸数を減らし、深い呼吸をすることは非常に効果的です。

また、吸うときは交感神経、吐くときは副交感神経が機能するため、吐くことを意識して行うとダブル効果です。

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